あの頃のこと : 222
11月23日(水)曇一時雨 退院して458日 / 手術から540日
去年の春先、
まだ桜の蕾が柔らかくなるにはまだ寒さの厳しい頃。
やっと病院を受診することを決意したものの、
仕事のことやちょっとした身辺整理にかこつけて
ぐずぐずと生活していた。
自分の中では
舌がんであることは既定事実としてあり、
そして「余命宣告」もあり得るかもしれない
という覚悟に近いものもあった。
そんな失意のどん底で買い求めたのがこれ。
精神的な救い、
あるいは支えになるものが欲しかった。
それと
来春には社会人になる息子の
幼い頃のコレクション。
それらを
焦点の定まらない目つきと
千々に乱れる気持ちで
ぼぉっと
よく眺めていた。
あれから
1年と8ヶ月。
まさに激動の日々でしたわ。
けれど、
生かされてる。