tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

青き疲れ : 293

3月24日(金)晴  退院して579日 / 手術から661日


若い頃から
石川啄木が好きで、
ごくたまに彼の本を取りだして読むともなく眺めることがある。


その啄木の「一握の砂」に、
今でも頻繁に思い浮かぶ歌がある。


 
  剽軽(ひょうきん)の性なりし友の死顔の 
        
  青き疲れが
             
  いまも目にあり



今から遡ること28年前の11月、
友は突然病で逝ってしまった。


その前の週に、
くだらぬバカ話で盛り上がりながら
いっしょに酒を飲んだばかりだというのに、、、。
そして1か月後に迫った
私の結婚式のスピーチをすることになっていたというのに、、、。



突然の訃報を聞き
茫然自失の状態で彼の家へと車を走らせた。


線香の煙が薄くたなびく玄関わきの和室。
そこには青白い顔で眠る友と
その傍らには、
たった一人しかいない子供を失ったご両親が泣き崩れている。
私の顔を見て、
更に深く激しく泣き崩れ、
嗚咽の隙間から言葉にならない言葉で私に何かを話しかける。


語りかけても物言わぬ友、、、。


その情景が今でも
コマ送りの映像のようにありありと思い浮かぶ。



「おいおい、
 これはいったい
 なんてこったい、、、、」


目の前のあまりにも信じがたい現実を受け入れられずに、
ただただ
心の中で同じセリフを何度も反芻する自分。




その時以来私の中で、
この啄木の歌と友の死とは一組のものとなり
切っても切り離せなくなってしまった。


よく泣き、
そしてよく笑う剽軽(ひょうきん)な友であった。



今も彼は
自分一人だけ、
若々しい青年の姿のままで私の心の中に生きている。



なあ、ずるいぞ。
自分だけ若いままで!
なあ!!




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