茜色の記憶 : 382
7月24日(月) 晴 退院して701日 / 手術から783日
平尾昌晃さんの代表曲「瀬戸の花嫁」
についての
色褪せることのない懐かしい記憶。
30年近く前まで
宇高連絡船、というのがあった。
岡山県玉野市の宇野駅と香川県高松駅間を
約1時間ほどで結んでいたフェリーである。
当時はもちろん瀬戸大橋などはなく、
家族旅行だろうが修学旅行だろうが、
四国から近畿以東の大学に通う学生が帰省時などには
ほとんどこの連絡船を使っていた。
で
その船上で「瀬戸の花嫁」が流れていたのだ。
今そのことだけを考えるとなんともくさい演出だが、
時代は昭和である。
そして想像して欲しい。
夕方のオレンジから紫へと変わりゆく空を背景に浮かぶ瀬戸内の島々。
潮風が心地よい船上。
甲板で売られていた名物の讃岐うどんもうまい。
そこへもってきての
「瀬戸の花嫁」である。
いやがうえにも旅情は盛り上がるというものだ。
船上で食べるうどんはおいしかった
希望も悩みも多き
我が大学生の頃の茜色の思い出。
平尾昌晃さんの
ご冥福をお祈り申し上げます。