病んでこそ : 402
8月17日(木) 晴 退院して725日 / 手術から807日
職場で
部屋すべての窓を開け放ち海を眺める。
海風が心地よい。
それは既に夏の暴力的な熱気を含んだものでなく
微かに秋を予感させるものだ。
部屋では朝からほとんどひとりきり。
仕事がはかどるしやりたい放題だ。
過ぎゆく夏は、
こんな風にひとり静かに過ごすのがいいな。
ここのところ
いろいろあるけれど
すべていい巡りになりつつある。
まずは落ち着いて基本に立ち返ろう。
病んで後、
処世訓ともいうべき詩。
病まなければ
聞き得ない慰めのみ言葉があり
捧げ得ない真実な祈りがあり
感謝し得ない一杯の水があり
見得ない奉仕の天使があり
信じ得ない愛の奇跡があり
下り得ない謙虚の谷があり
登り得ない希望の山頂がある
病んだり、
つらく悲しい思いをしてこそ
見える希望がある。
病んでこそ
苦しんでこそ。