マドンナ食始まる : 44
7月28日 (入院89日 手術から57日)
今日のお昼から
やっとお口からの食事が始まります。
24日の嚥下検査が終わってから、この日を心待ちにしていました。
もちろん、ちゃんと食べられるか不安もあります。
ですがリハビリ科のF先生が付き添ってくださいます。
で、今日の昼食です (・_・、)
重湯ゼリーとプリン。
「重湯ゼリー」なんて、どんなものか想像できません。
重湯ゼリーをスプーン半分くらいすくい
おそるおそる口へ入れます。
マズイ !
味がせん。
糊を喰っとるみたいだ。
送り込みにやや戸惑いましたが
そう苦労なく飲み込めました。ヾ(^v^)k
次は期待のプリン!
口に入れます。
なんと、少し薄いけど味がします!!! (O_O)
ベロのほとんどを失ったので、
食の喜びも失うものだと諦めていたのですが、
予想以上に味がしました。
これって、
「食べる喜び」が
残されたということか。
ウ・レ・シ・イ です。
感動。
同じ日の夕食 重湯ゼリーに木綿豆腐
お茶にまで片栗粉かなにかでとろみがついています。
ちなみに夕食では、栄養補助で胃ろうからもメイバランスを入れます。
昨日の診察で担当医のH先生に
「明日の食事を楽しみにしています」と
やっとのことで伝えると、
H先生の
「僕も楽しみにしています」に、
なんかウルッときてしまいました。
当センターのある松山市は、
夏目漱石の「坊ちゃん」誕生の地だけに
1 坊っちゃん食 = 抗がん剤治療による食欲不振・嘔気対策食
2 漱石食 = 抗がん剤治療・放射線治療による口内炎・歯肉炎対策食
3 マドンナ食 = 口腔外科関係の摂食嚥下障害の対策食
などがあります。
さすがです。
なかば諦めてた味覚が感じられたことで、
明日からのマドンナ食のバージョンアップに、
いやが上にも期待が募ります。
ですが、
重湯ゼリーは、
もう勘弁願いたい。