tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

マドンナ食始まる : 44

7月28日 入院89日 手術から57日)


今日のお昼から
やっとお口からの食事が始まります。


24日の嚥下検査が終わってから、この日を心待ちにしていました。
もちろん、ちゃんと食べられるか不安もあります。


ですがリハビリ科のF先生が付き添ってくださいます。
で、今日の昼食です (・_・、)

  

重湯ゼリーとプリン。
「重湯ゼリー」なんて、どんなものか想像できません。


重湯ゼリーをスプーン半分くらいすくい
おそるおそる口へ入れます。


マズイ !  
味がせん。
糊を喰っとるみたいだ。


送り込みにやや戸惑いましたが
そう苦労なく飲み込めました。ヾ(^v^)k


次は期待のプリン!
口に入れます。
なんと、少し薄いけど味がします!!! (O_O)


ベロのほとんどを失ったので、
食の喜びも失うものだと諦めていたのですが、
予想以上に味がしました。


これって、
「食べる喜び」が
残されたということか。


ウ・レ・シ・イ です。
感動。


 

同じ日の夕食 重湯ゼリーに木綿豆腐
お茶にまで片栗粉かなにかでとろみがついています。
ちなみに夕食では、栄養補助で胃ろうからもメイバランスを入れます。


昨日の診察で担当医のH先生に
「明日の食事を楽しみにしています」と
やっとのことで伝えると、
H先生の
「僕も楽しみにしています」に、
なんかウルッときてしまいました。



当センターのある松山市は、
夏目漱石の「坊ちゃん」誕生の地だけに
坊っちゃん食 = 抗がん剤治療による食欲不振・嘔気対策食
漱石食 = 抗がん剤治療・放射線治療による口内炎・歯肉炎対策食
マドンナ食 = 口腔外科関係の摂食嚥下障害の対策食
などがあります。
さすがです。



なかば諦めてた味覚が感じられたことで、
明日からのマドンナ食のバージョンアップに、
いやが上にも期待が募ります。


ですが、
重湯ゼリーは、
もう勘弁願いたい。

×

非ログインユーザーとして返信する