2年半後の recovery : 488
11月27日(月) 曇時々晴 退院して828日 / 手術から910日
術後2年半にして、
ようやく取り戻せてきた感覚がある。
それは、空腹感。
術後2ヶ月ほどは胃ろうに頼り、
その後口から食べることのリハビリを積み重ねてきた。
そして最近どうにかこうにか
食べるのが遅い人並みには食べられるようになったと思う。
食べにくいものはあるが、
食べられないものはない。
自分なりに頑張った。
ところがその経口食が始まってから最近まで、
どういうことが作用しているものか、
お腹が空いた、という感覚がずっと希薄になっていた。
昼食などは、
食べなければ食べないで済ませられる感じのことが多かったし、
食べる量も少なくて済むようになっていた。
だが、
体重を増やすことを大きな目標にしていたし、
食べる力はおしゃべりの機能にも関係する、
ということを聞いていたので必至で食べる訓練を重ねてきた。
食べることにイラつき、
脂汗を流しながら食べたことも、、、。
いわば機能回復のために、
無理矢理食べていた面があった。
ところがである。
最近、お腹が空くのだ。
空腹を感じるようになり、
食事が待ち遠しく思えるようになってきた。
そのせいで、目標体重にも少し前に到達した。
それどころかこのままいくと太ってしまいそうな勢いだ。
三大欲求のひとつである食欲を取り戻せたことは、
生きていく上で大きい。
食べる喜びは、
楽しく生きることにつながるのだから。
ついつい己の体に起こった不幸を
呪いたくなるときもあるが、
まだまだ我がからだ 、
捨てたものではないのかな。