tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

2年半後の recovery : 488

11月27日(月)   曇時々晴 退院して828日 / 手術から910日


術後2年半にして、
ようやく取り戻せてきた感覚がある。



それは、空腹感。



術後2ヶ月ほどは胃ろうに頼り、
その後口から食べることのリハビリを積み重ねてきた。
そして最近どうにかこうにか
食べるのが遅い人並みには食べられるようになったと思う。
食べにくいものはあるが、
食べられないものはない。
自分なりに頑張った。


ところがその経口食が始まってから最近まで、
どういうことが作用しているものか、
お腹が空いた、という感覚がずっと希薄になっていた。


昼食などは、
食べなければ食べないで済ませられる感じのことが多かったし、
食べる量も少なくて済むようになっていた。


だが、
体重を増やすことを大きな目標にしていたし、
食べる力はおしゃべりの機能にも関係する、
ということを聞いていたので必至で食べる訓練を重ねてきた。
食べることにイラつき、
脂汗を流しながら食べたことも、、、。


いわば機能回復のために、
無理矢理食べていた面があった。



ところがである。


最近、お腹が空くのだ。
空腹を感じるようになり、
食事が待ち遠しく思えるようになってきた。
そのせいで、目標体重にも少し前に到達した。
それどころかこのままいくと太ってしまいそうな勢いだ。



三大欲求のひとつである食欲を取り戻せたことは、
生きていく上で大きい。
食べる喜びは、
楽しく生きることにつながるのだから。



ついつい己の体に起こった不幸を
呪いたくなるときもあるが、
まだまだ我がからだ 、
捨てたものではないのかな。

×

非ログインユーザーとして返信する