tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

消極的な覚悟 : 6

2015年1月から3月の頃


何をしていてもついつい病気のことを考えてしまい、
視界の開けないストレスのたまる日々でしたが、
それでも、「まだ生活に支障の出るほどのひどい状態ではない」
と自ら無理矢理納得させて、なんとかその年をやり過ごしました。


その頃の唯一の慰めは、
夜のお酒。
もともと大好きで毎日飲んでいたのですが、
慰めというかもうそれに逃げ場を求めていたのでしょうね。
その時だけは幾分気持ちも軽くなり、嫌なこと忘れられたのです。
まさに現実逃避。


ですが年も明け今年の2月に入った頃になると、
舌の状態が今までにないくらい急激に悪くなってきたのです。
白板部の肉が内側から大きく盛り上がってきて、
あっかんべーをしてみると舌が悪い方と反対の方へ大きく曲がってしまうのです。
患部が左ですから、右の方へ。
そういう状態ですから当然喋るのにも影響が出てきて、
気合いを入れて喋らないとろれつの回らない酔っ払いのようで。
そしてその頃になると、患部から少しずつ出血もしていました。


さらにもう一つ気になることが。
特に左側の耳の下あたりの首が、始終鈍く痛むようになっていました。
なんとなくしこりのようなものも感じられ、
リンパ節への転移を予想させるに十分な症状でした。




実は、
昨年の寒くなってきたあたりから、
自分の中ではもう決定していたのです。


「癌なんだろうな。舌癌」
「後に残る家族やわんこがかわいそうだな」
「これだけ放置してたんだから、もう手遅れだろうな」  
「母親より先に、、、。申し訳ない。」
「どうせ駄目なんなら、無駄な治療はしたくないな」


     


今年の3月に入ってようやく、
消極的な覚悟をもって、
ついに病院へ行く決心をしたのでした。

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