tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

伸びしろ : 707

9月10日(月)雨曇  退院して1115日 / 手術から1197日


ぜんぜんたいしたことのない雨なのに、
きのうから継続して大雨警報発令。
市内全ての小中学校が臨時休校。
すっごく嬉しいだろうなあ。
とってもうらやましいぞ。




この歳になっても自己嫌悪に陥って気分が沈むことがある。
そしてそれはどうも周期性があるようだ。


啄木は


  かなしきは
  飽くなき利己の一念を
  もてあましたる男にありけり


と自身では御しきれないほどの自己中心的な性分を嘆き、
その挙げ句、


  こころよく
  人を讃めてみたくなりにけり
  利己の心に倦めるさびしさ


などと人一倍自尊心が強い啄木にしては珍しく殊勝なことを歌にしている。



若い頃はそりゃもう頻繁に自己嫌悪していた。
自分に自信が持てなくて、自己肯定できない日々も。
持って生まれた鬱気質も原因としてあったのかもしれない。


だが年を経るにつれて、
だんだん自己否定したり嫌悪したりすることは少なくなってきた。


やっぱり加齢によって感性が麻痺したり、
多くの経験を通して図太くなったからなんだろうな。


ただよくよく考えてみたら、
自己嫌悪などまったくしなくなってしまったら、
それはもう人として終わってしまったようなものかもしれない。
自己嫌悪は少なからず反省や改善につながるはずだから、
それがないのはただの頑固でうっとうしい老人になりかねない。


そういう意味では、
周期的に自己嫌悪に陥るこの私という人間は、
実は反省心に富み、
よりよきを目指してまだまだ伸びしろがいっぱいある
すばらしい人なのかもしれん \(^O^)/

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