tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

初めての ありがとう : 446

10月14日(土)曇一時雨 退院して783日 / 手術から865日


昭和最後の年
64年の11月に鬼籍に入った父。
享年67。


短気で恐いオヤジだったので
成人してからも面と向かって反発することはなかった。


決して良好な親子関係では無かったし、
反面教師としてしか見ていなかった。



そんな自分も歳を重ね
子を持ち育てていく中で、
反発の対象でしかなかったオヤジにも
少しずつ歩み寄り
理解できる部分が見えてくるようになってきた。



今だから
やっとわかるようにもなったよ。
あなたのそのわがままや短気が、
家族を思ってこその不器用な表現だったと言うことを。



今更遅いけど
初めて言うよ。


「いろいろありがとうな」


すまなかった、、、。



喉頭がんから肺へ転移。
苦しかったろうな。
つらかったろうな。


遺伝子のなせる技か
やっぱり似てるんだな。
反発してたその息子が、
短気な性格を引き継ぐだけでなく、
あんたと同じ口腔がんで危うく死ぬとこだったよ。




おふくろと仲良くやってるかい?

目のお医者さんへ : 445

10月11日(水)晴 退院して780日 / 手術から862日


今日は
目の診察日。


今年の5月に網膜に穴が開いているのが分かり
レーザーで焼いて穴を塞ぐ手術をうけた。
その後2ヶ月ごとの経過観察。


本日の
瞳孔を広げての眼底検査でも異常は無く
検査の間隔を3ヶ月に伸ばすことになった。


がんセンターのフォロー診が今月25日に控えており、
もう病院通いはこのセンターだけで十分。
新たな病気は勘弁して欲しい。



ここ数日続いている
汗ばむような暑さ。
だがそろそろ秋本番の冷え込みがやってくるらしい。



夜になると
近くの自治会館から、
秋祭の太鼓の音。
俄然力がこもり始めた。


来週
我がふるさとは秋祭り。

2年前のあの頃 : 444

10月10日(火)晴 退院して779日 / 手術から861日


一昨日から暑さがぶり返し、
昨日などは久し振りに扇風機を回した。
今日も気温は28度まで上がったようだ。



あの頃はどうだっただろうかと
入院中から書き始めた記録をたまにめくることがある。


なつかしさ、半分。
気の緩み戒めるため、半分。


で、
2年前の今頃はどうだったろうか。
2度目の手術から4ヶ月ちょい、
退院してひと月半頃のこと。



10月7日   退院46日目                                                
・リハビリに冗談半分でテレビ体操を試しにやってみる。 
   腕や足が伸びない曲がらないなどまともにできないところ多く、
   簡単に息が上がる退化した我が体に愕然とする。


10月9日  退院48日目                       
・市会議員の高校の時の同級生F来るも、
 居留守を装い出ず。情けない! 
・大学の時の友人Mから電話あるも出ず。
 留守電に録音された声を聞きながら、
 更に情けなくも悲しくなってくる。
                                         
10月10日  退院49日目                                         
・出かけたショッピングモールのフードコートで昼食。
   炒飯を注文するが、食べにくくて焦って食べたりして
   味をあまり感じることができず、少し落ち込む。 
・帰りに家人説き伏せて、焼酎を買ってもらう。
 お湯割り1杯だけ。
 心身に染み渡る。
 この時の酒の旨さはずっと忘れない。


10月12日  退院51日目                                  
・悩みの種であった左のほっぺたとえらの腫れが、
 術後4ヶ月を超えてようやくひき始めて来た。
 もう元には戻らないのではないかと案じていただけにうれしい。



この頃は落ちた体重を何とか戻そうと
食べにくいのを我慢して、
ごはんだけでなくお昼と夜のもおやつなども
食べることのリハビリを兼ねて
必死になって食べていた。



人にも会わず、
電話にも出ない、
いわばひきこもりのような日々。