tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

夫婦で、、、: 384

7月27日(木) 晴 退院して704日 / 手術から786日

「徒然記」
という舌がんブログを書かれている慶さん
という方がおられる。
おそらく同年代。


術後3年目を迎え順調のよう。
サイゼリアなどで
午前中からお酒を楽しんだりされており、
羨ましい限り。
 
その慶さんの数日前のブログに、
「夫婦でがん患者」
というタイトルのブログがアップされた。


奥様が乳癌の全摘手術を11日に受けられたそうで、
既に15日には退院されたとのこと。
今は病理検査の結果待ちで、
その結果次第でこれからの治療計画が決まるらしい。


つらくて揺れる胸の内は隠して、
淡々と事実を書いておられる。




うちといっしょだ。
夫婦でがん患者。


妻は
明日県内の大学病院で
造影CTなどの詳しい検査に臨む。


慶さんのように
泰然自若としてはいられないが、
どういう結果になろうとも、
できるだけ冷静に受け止め、
今度は自分が支える番だ。


2年前の苦しいときに、
一生分の借りを作ってしまった。
だからその分を返さないといけない。




慶さんと奥様
私と女房
そして昨日コメントをいただいたあけみさん


みんなよくなって
寛解の日を迎えましょうね。


ともに : 383

7月26日(水) 雨曇 退院して703日 / 手術から785日


今日、我が愚ブログに
ある女性から初めてコメントをいただいた。
月末に舌がんの手術を受けるのだという。


 ー中略ー
 (舌がんだと)
 わかってからはパソコンにもさわれませんでした。
 でも、3日前からブログを検索し、
 皆さんがブログから元気をもらって本当に良かったと最初の文をみて
 私もブログをみることができました。
 それからは一日に何度も読み返しています^^
 本当に勇気をいただきました。
 ありがとうございます。
 奥様、心配ですね・・
 でもきっとよくなると信じて
 信じて、がんばりましょう



自分が抱えきれない不安で苦しんでいたときに、
同病の方々のブログからたくさんの勇気と力をいただいた。
そして今回、
自分のブログが誰かの励みになろうとしている。


ブログを続けていてよかった。


さらにその方は
妻のことまで気遣ってくださる。
ありがたい。
見知らぬ方からの励ましが身にしみる。



この方も、
そして
妻も、
きっとよくなる。


これから先の人生を
よりよく享受するために
今すこしだけつらい思いをしているに過ぎない。


だから
ちょっとだけ
がんばりましょうか。


自分も
顔晴る。


茜色の記憶 : 382

7月24日(月) 晴 退院して701日 / 手術から783日

平尾昌晃さんの代表曲「瀬戸の花嫁」
についての
色褪せることのない懐かしい記憶。


30年近く前まで
宇高連絡船、というのがあった。


岡山県玉野市の宇野駅と香川県高松駅間を
約1時間ほどで結んでいたフェリーである。

当時はもちろん瀬戸大橋などはなく、
家族旅行だろうが修学旅行だろうが、
四国から近畿以東の大学に通う学生が帰省時などには
ほとんどこの連絡船を使っていた。




その船上で「瀬戸の花嫁」が流れていたのだ。
今そのことだけを考えるとなんともくさい演出だが、
時代は昭和である。


そして想像して欲しい。
夕方のオレンジから紫へと変わりゆく空を背景に浮かぶ瀬戸内の島々。
潮風が心地よい船上。
甲板で売られていた名物の讃岐うどんもうまい。


そこへもってきての
「瀬戸の花嫁」である。


いやがうえにも旅情は盛り上がるというものだ。


                船上で食べるうどんはおいしかった


希望も悩みも多き
我が大学生の頃の茜色の思い出。



平尾昌晃さんの
ご冥福をお祈り申し上げます。