tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

All of a sudden 大晦日です : 18

        愛器、ASTURIAS  Solo Premium

                                                 入院中はこいつを弾きたくて弾きたくて、、、
   
13年前の発症段階から
さかのぼる形で書き始めたこのブログ。


早く現在に追いつきたいと思っているのですが、
これも書こう、あれも書きたいと、
寄り道ばかりでなかなかたどりつきません。


あったこと、体験したことを書くだけでなく、
同病の方々に安心を与えたり、
心がほっこりするようなことも書きたいのですが、
まだまだそこまでに至りません。


書きながら、
苦しかったこと
悲しかったこと
嬉しくて涙したことなどが、
ふいに甦ってきます。


昨日のブログで、まだ5月27、28日のICUの段階。
年が明けても
現在に追いつくのはもう少しかかりそうです。



今日
本当に久しぶりに
リハビリやら運動やらを兼ねて、
車の洗車・ワックスがけをしました。
車が大きくて、
それにかなり汚れていたので、
3時間半かかりました。
最後の方はうんうんうなりながら
半泣きで頑張りました。
また病気になるかと思いましたが、
おかげで見違えるようにキレイになって、
気分も上がります。

  


今夜は大好きな格闘技の番組が2つも。
どっちを優先して見ようかな
あっ、これまた愛する吉田類さんの「酒場放浪記」年末Specialも 。
ちなみに、
紅白はあのどうにもクサい演出がダメで
何十年も見たことがありません(紅白好きな人、ゴメンナサイ)



  同病の方々
  新しい年
  いっぱいよくなりますように


  そしてすべてのみなさん
  よいお年を




ICUでの2日間 : 17

寝たり起きたりの繰り返しで、
明確な記憶というものがなく、
すべてが曖昧。


どこかが痛んだという記憶もなく、
ただ息苦しかったのを覚えています。


呼吸以外につらかったのは、
舌再建で移植縫合した血管保護のために、
2日間まったく首から上を動かせないことでした。
これは、朦朧とした状態の中にあっても、
精神的にも肉体的にも本当につらかったです。
ですので見える範囲は目玉の動く範囲だけ。
だから壁に掛かっている時計が見えず、
2日間で何度も看護師さんに筆談で時間をたずねたようです。


他につらいことと言えば、
「夢」でした。
いや、夢と言うより「妄想」と表現する方がいいかもしれない。
その内容が、思い出したくもない身の毛のよだつようなものばかりで、
しかも同じような夢を何度も見るのです。
おそらくそれらはICUの2日間だけでなく、
手術中からも見続けていたものだと思います。
そして不思議なのは、
一般病室に戻ってきてからも、
結構長い期間同じような夢を見続けたことでした。


たぶんそれは、
痛み止めと
ICUという日常とは全くの異質空間にいたこと、
そして限られた視界といったことが
絶対に関係していると、
あとになって自分勝手に確信したりしたのでした。


あと覚えているのは、
何かあった時のために呼び出しブザーのボタンを握らされているのですが、
朦朧とした中でも、
「これだけは絶対離さん!」
と死にもの狂いに思っていたことで、(実際には簡単にちょくちょく手放してしまった(>_<))
心細いんですね、すごく。
気管切開して声を出せないだけに余計に。
ブザーが手から離れるたびに、
慌てて指先でブザーを探すのでした。


他にもつらいことはけっこうあったと思うのですが、
たぶん痛み止めのおかげでぼんやりしてて、
よく覚えてません。
でも、それで良かったというか、
そんな朦朧とした状態でないと、
ICUでの2日間は乗り切れなかったと思うのですね。



そんな二度と体験したくないICU
しかし
5日後に
再び戻ってくることになるとは、、、、。


残念っ!!


   

             手術前日、病室前廊下から松山市街を眺める 


手術について : 16

5月26日、
20時間に及ぶ手術そのものは、
術中全身状態安定していたそうで、
私にとっては本当に寝てるだけの、楽勝でした。
               (先生方、看護師さん、心から申し訳ありません


ただ、舌再建に移植した腹直筋皮弁の静脈側にやや血栓傾向があるために、
左足首近くから採取した血管で置換する必要があったので、
予定Maxの20時間かかったようです。


いちばん心配していた、
がんの他部位への広がりは、
術中所見では心配ないだろうということで、
顔の形が変わる恐れのある下顎骨切除はありませんでした。


ただ、本当に詳しいがん細胞の広がりについては、
術中の摘出標本の病理検査の結果を待たないと確定できず、
それによって追加治療(抗癌剤・放射線)の有無が決まります。
検査結果は、3~4週間後になるとのこと。


あと、1220mlの出血があり、予定通り輸血をしたそうです。



ずっとあとになって先生や看護師さんから教えて貰ったのですが、
4月のセンター初診の時すでに、
病巣部の大きさ(長辺5cm近く)と頸部リンパ節の触診の感覚から、
他部位への転移は疑いないだろうと思われていたそうで、
先生方の視野には当初から、
抗癌剤も放射線治療(舌癌には効果薄いと主治医のM先生から聞いていた)もあったのです。


ですので、術中所見の見える範囲とはいえ、
がんの広がりが見られなかったことは、
「嬉しい誤算」であったのです。


               

                    この頃よく生命線を眺めていました