tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

語るべきこと : 777

1月22日(火)晴  退院して1250日 / 手術から1332日


今朝の朝日新聞教育欄に、
「がん教育」について書かれてあったので
大して興味も覚えぬままに目を通してみた。


文部科学省主導によるもので、
ちゃんと学習指導要領にも盛り込まれているのだそうだ。
そして文科省は、医療関係者やがん経験者ら
外部講師の活用を強く推奨しているとのこと。


やっぱりな、さすが文科省。
机上できれい事並べるだけ並べといて、
そのあとは自らの手を煩わせたり汚したりすることなく、
学校現場や関係方面へ丸投げのお得意パターンだ。



そのやり方や目的についてはさておき記事を読んで思ったことは、
もし自分が講師なら、「なにを語るか」ということだ。


果たして自分に「がん」になったからといって、語るべき何かがあるのか?


命にかかわる大病を得て、
「自他の命の大切さを学んだ」なんて陳腐なことは言いたくないが、
文科省としてはそういうことを子どもに学ばせたいのだろう。


                                   


学んだかどうだかはよく分からんけれど、
小指の爪先ほどの周囲への感謝は身に付いたかもしれない。
だがそれさえも、のど元過ぎれば、、、。



アルコール漬けのふやけた頭では、
どうも語るべき大事なことが思い浮かびません。
残念です。


まあ、私のような者には、
講師招へいはないでしょうけれどもね。

とりあえず文句ない : 776

1月20日(日)雨昼から曇一時晴  退院して1248日 / 手術から1330日


昨日のあの見事な晴れっぷりはなんだったのか。
朝、目覚めたら雨。
なんだか裏切られたような気持ちで、
昨夜天気予報を見て心の準備をしておくんだった。           


                                                       


     


とかなんとか天気に毒づいていたら
昼過ぎからあれよあれよという間に回復し始め、
雲間から青空が顔を見せ出したよ。


もう面倒くさいので午前中に撮った写真を使うことにする。



今日は午前中、車にガソリン入れに行ったのと、
プーの散歩ついでに写真撮ったの以外は家にこもって過ごす。



つまらん休日のようであるけれど、
しかし変わり映えのないありふれた日常の中にこそ
安定の安逸があり、
不満など覚えるべくもないことなのだ。


プー、ギターに読書、
そして酒。
さらにはそれらを享受できる健康。



文句言ってたら
罰が当たる。

やっぱりいいことあった : 775

1月19日(土)快晴  退院して1247日 / 手術から1329日


みごとな快晴。
雲ひとつ浮かんでいない。
まるで暖冬を思わせるほどの陽気に
車のヒーターの温度を最低の18℃まで下げる。


朝からあまりに美しいお天気で、
なにやらいいことありそうな気がして
ふらふらとカメラかついで車に乗り込んだ。



いくつかの海岸を回り、
最後は夕方の斜光線が美しいお気に入りの河口へ。
ごくたまに車が通り過ぎるが、
聞こえるのは
満ち込みで押し寄せる波の音と海鳥の鳴き声だけ。


   


こんなきれいな景色を独り占めできて
やっぱりいいことあったのかな。



体も調子いいし
ほんとうにありがたいことです。


今年も
どうか無事でありますように。