「馬鹿の、、、」 : 1029
10月5日(日)雨 退院して2622日 / 手術から2704日
昨日までのまるで夏日のような暑さから一転、
今日は秋雨降る肌寒い一日だった。
秋の長雨。
そこはかとなくさびしい。
数日前から、
頭の中をカラコロと転がり続けている言葉がある。
死の数日前に、
猪木さんが長年親しくされている方を前に、
突然念を押すようにゆっくりと言われたという。
「馬鹿の一人旅」
その一言を発してしばらく沈黙の後、
猪木さんは満足げに、そして気持ちよさそうに眠りに落ちたとか。
それは、
死期を悟ったアントニオ猪木が、
これまでの自身の人生と旅立ちを自ら形容した言葉だったのかもしれない。
馬鹿がつくほどに愚直に、
自身の信念を貫き通した燃える闘魂の一人旅は、
あまりにも孤高。
そして輝かしい。
馬鹿の一人旅
ばかのひとりたび
バカノヒトリタビ
baka no hitori tabi
今も大きな余韻を放ちつつ、
頭の中を転がり続けている。