refrain : 1037
12月17日(土)雨 退院して2694日 / 手術から2776日
氷雨。
蕭々と降り続く冬の冷たい雨は、
身も心も芯から凍えるようで。
昨夜、
生前故人に親しくしていただいた者数人が集い、
「偲ぶ会」を開いた。
黙祷を捧げた後、
乾杯。
なんかこんなときに「乾杯」でいいのかと皆が疑問顔で、
乾杯の声にも力がこもらないのも微笑ましいが、
先輩はそんな些細なことを全く気にもされない方であった。
当然、遺影の横にも先輩が愛して止まなかったロックのウィスキー。
遺影の穏やかな笑顔が、
懐かしくも悲しい。
思い出話を肴に
弔い酒を飲み交わす。
先輩の死を厳然と受け止めきれず、
いまだに重いものを引きずったままであったけれど、
この集まりを境に、これで少し気持ちの区切りが出来た気がしている。
そもそもが、先輩との出会いは楽しくて幸運なものだったのだから、
思い出もいつまでも湿っぽくてはいけないのだ。
先輩のことを思う度に、
十八番だった “for you” が
頭の中で悲しい思い出として自動的に繰り返されていたけれど、
これからは懐かしくも楽しかったものとして
この先もずっとリフレインされていくことだろう。
あなたが欲しい あなたが欲しい
もっと奪って 心を