「さびしぃーっ」: 1060
11月30日(木)曇 退院して3038日 / 手術から3120日
山中での観光施設の管理の仕事を始めて、はや半年が過ぎた。
北海道から沖縄まで、全国各地からいろんな方々がやってくる。
ただ、老境に差しかかった方々の一人旅は、
一様にどこかさびしげで愁いを帯びている。
それは自分が勝手にそう見ているだけなのか。
ともあれ、半年ほどの間にも、いろんな出会いがあった。
その観光施設も紅葉のシーズンが終わり、
明日から2月末までの3ヶ月間は冬季閉鎖。
そこでの仕事は週に2回のパトロールだけとなる。
ここ最近、いろんな事に対して、
以前ほどの熱を以て望めない自分がいる。
外吞みより家吞みを好むことが多くなった。
寒くなり絶好のシーズン到来なのに、ソロキャンプへ気持ちが向かない。
カメラを持ち出しても、これまで程写欲をそそられない。
一人旅も、オーバーツーリズムの報道などで、すっかりその気が失せた。
バイクも、その250kg超の巨体を、車庫から出すのが億劫だ。
なんだかなぁ。
谷村新司さんが亡くなられてからというもの、
なにやら得体の知れない大きな喪失感と寂しさを覚えていたところに、
11月になって、大学生の時の下宿先輩の訃報。
ひじょうに応えた。
やりきれぬ鬱々たる思い。
冗談でなく、
谷村さんより少し前に鬼籍に入られた財津一郎さんばりに、
「ひじょーにきびしーっ」
と心の底から、大声で連呼したい心境だ。
まあ、そんなこんなを経ながら、
人は徐々に老いてゆくのだろうけれども、
だが一方で、まだこのままではいかんとの思いもある。
人生の先輩方すべてが辿って来た道。
捲土重来。
