ふと思う : 1070
5月19日(日)曇 退院して3169日 / 手術から3251日
昨日から左手人差し指に刺さったままのトゲが気になって、
何をするにも不快で不便な思いをしている。
今夜お風呂で散々ふやかしておいて、
安全カミソリで少しずつ皮膚を削って勝負しようと思う。
今のままじゃ痛くてギターもまともに弾けやしない。
瀬戸内寂聴さんがかつてよく口にされていた
「顔施」、あるいは「和顔施」とう言葉がある。
確か、樹木希林さんも、
その著書の中でこの言葉に言及されていたはずだ。
いつも和やかで、穏やかな表情で人と接すること。
優しく慈愛に満ちた笑顔を振りまくそのこと自体が、
ひとつのお布施になるという教えだ。
不信心でいかなる徳を積むことなく生きて来たけれど、
この顔施という行なら
私にも心がけることくらいは出来そうだ。
かつて私が出会ってきた人々の中にも、
この「顔施」をごく自然に振る舞い、
周囲にいる人をして心穏やかに笑顔にさせるような方が2人ほどいた。
残りの人生で
1歩でも近くそんな人の足下に及びたいものだと、
そんなことをふと思う
住宅街の静けさがなにやらさびしい
日曜の午後2時過ぎ。
