tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

胃ろう造設 : 13

2015年4月28日


入院から4日経過し、胃ろう造設の日。


手術室ではなく内視鏡検査室で行い、
所要時間は約1時間。
手術ほど大げさなものではないけれど、
それでもお腹に胃まで通じる穴を開けるのだから緊張する。


午後2時始まりで、
Tシャツにハーフパンツという
まったく普段のままの格好で歩いて内視鏡室へ。
検査室へ入ってすぐに寝台に横になるが、
一部始終をあまり見たくないのでずっと目を閉じていた。


まずは、内視鏡を口から胃まで挿入するが(この歳で内視鏡初体験)
少しえずいたが難なくクリア。
そして内視鏡からだと思うが、お腹に空気を入れて膨らます。
それから「今から麻酔をしますね」と言われたので身構えたが、
痛みがないし、目をつぶっているしで、
どこからどのように麻酔したのかわからず。
で、最後に腰が持ち上がりそうになるくらいお腹の上から引っ張られたが、
唯一この時だけ
一瞬けっこうな痛みを感じた。


そのあと5,6分お腹のあたりでごぞごぞと。


以上で胃ろう造設術は終了。
時間にして40分くらいだったか。
思っていたほどの苦痛なく、よかったよかった。



「胃ろう」というとほとんどの人は、
あまりよいイメージを持たれていないだろうと思う。
体力的に弱り切り、口から食べられなくなったお年寄りに対する
生命維持の手段くらいにしか。
実際私もそうだった。


治療説明の時に、
主治医の先生に「胃ろう」はしないといけませんか? 
とたずねたほどで、
その時のM先生の返事は
「胃ろうはマストです」ときっちりしたものだった。


当がんセンターでは、
鼻チューブではなく胃ろうを推奨して行っているとのことで、


鼻チューブより、1 衛生的で感染症が少ない
        2 装着時の苦痛と不愉快感が圧倒的に軽い
        3 効率的に栄養を供給できる
        4 抜いたり抜けてしまったりの事故がほとんどない 
        5 嚥下や発話のリハビリがしやすい
など、いいことずくめらしい。
実際、いろんな方のブログで、鼻チューブの苦しさについての記述があったので納得。



術後は頭頸科の看護師さんが迎えに来てくれて、
これも人生初の車いすで病室に帰還。
その日は麻酔がきれてから多少は痛んだけれど、
痛み止めももらわずに過ごせた。


その後数日間は、
特に寝ている状態から起き上がる時など、
腹筋を使うときに痛んだが、たいしたことなく経過し、
何より問題なのは次の2点だった。
・おへその横に
 直径1㎝ほどのケチャップ容器のふた状のものが突然できたことを、
 気持ち的に受け入れること。    
・胃ろうの穴のメインテナンスのために、
 1日3回ほどそのケチャップ容器の先状のものを、
 くるくる回したり引っ張ったりしないといけない。
 (最初の数日は痛くてこわかったので、看護師さんにやってもらったりした)



こうして5月26日の大手術に向けて
準備が着々と進められていくのだった。



      

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