手術前日 : 14
2015年5月25日
4/22 告知
4/24 入院
4/28 胃ろう造設
5/10~16 一時退院
5/17 再入院
というような流れで日が過ぎ、いよいよ明日(5 /26)が手術。
大きな緊張感はあるが、
手術すれば現在の苦しい状態よりは楽になるかもしれないという
期待感の方が大きい。
4月22日に告知を受けてからも、
舌の腫瘍がどんどん大きく成長しているような状態で、
ますます会話もつらくなっていた。
それと毎日3度の食事が苦痛そのもので、
お医者さんから
「無理してでも食べて、手術に向けて体力をつけるように」
とたびたび言われていたので頑張って口に運んだ。
また、痛みが四六時中感じられるようにもなっており、
薬剤科の先生に相談して、カロナールを1日4回、
そしてトラマールをレスキューとして2,3回服用していた。
前後するが、
手術に先立つ5月19日の夕方、手術に関する詳しい説明があった。
面談室という部屋に妻と2人通され、
関係する医師や看護師が勢揃いしていたのには、恐縮し、驚いた。
頭頸科3人、形成外科2人、歯科1人、そして看護師さんが2人ほど。
手術、予想される合併症、術後に起きるであろう不具合等、
時間にして30分ほどだったように記憶しているが、
あまりに多くのことがあり夫婦共々飽和状態になりかけた頭で、
これは大変なことになりそうだなとぼんやりと考えていた。
以下手術の概要
頭頸科 / 形成外科 / 歯科 による拡大手術で15~20時間の予定
術後2日間ICU
・舌亜全摘(可動域全摘、舌根4/5摘出 全摘に近い)
・左中咽頭切除
・左口腔底と歯肉切除および左下数本抜歯
・喉頭つり上げ術
・腹直筋皮弁による再建術
・両側頸部郭清術
・気管切開
※下顎骨切除をするかどうかは術中所見で決める
妻が帰って1人になると、
さすがにいろいろと考えてしまって心細い。
いちばん心配したのは、病巣部以外に癌がひろがっていること。
更に、下顎骨切除によって顔の形が変形することで、
どうか術中所見がいいものでありますように。
夜になって
看護師さんが安定剤を飲むかどうか聞いてくれたが、飲まずに過ごす。
自分の写真を数枚撮影する。
午前中に病院の散髪屋さんへ行き、
頸部郭清術の邪魔にならないように指定通り耳の周辺を大きく刈り込んでおり、
おもしろい髪型をして、
笑いが少しひきつっている。
昔から自分の声は嫌いだったけれど、
そんな声でも今夜が最後かと思うと愛おしく、
スマートフォンで自分の声を録音した。
「さようなら ありがとう がんばるか」