tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

Evidence [172]

9月3日(土)晴    退院して377日 / 手術から459日


術後1年と3ヶ月。
今のところ順調に過ごせているけれど、
それでもやっぱり、
StageⅣa の進行癌だけに
再発・転移のことは頻繁に思う。



「病理検査の結果が出ました。
 奥さんいつ病院へ来る?」
と夜の7時過ぎに病室へ現れたH先生の言葉に、
凍りついたあの一瞬のことは今も鮮明に覚えている。
ちょうど再手術から1か月、7月1日のこと。



以下、診断書より


病  名: 舌癌
   術前診断:T4aN2cM0   StageⅣA
   術後診断:T4aN0M0   StageⅣA


病理結果:
  ・摘出標本は6.2×5.0× 2.2と、非常に大きな腫瘍を認めた。   
  ・腫瘍の断端は陰性(切り取れている)。
  ・浸潤自体はしており進行癌であるが、その浸潤形態は術前の予想に比べ
   強くない状態であった。
  ・リンパ管浸潤、脈管侵襲も認められなかった。
  ・神経周囲への浸潤は認められた(上記ほどではないが、転移に影響)
 
 今後の治療方針:
  ・術前に予想された状態よりも、実際には進行していなかった。
  ・これまでの報告で、追加治療(抗がん剤、放射線治療等)の適応として
   確実なものは3パターン。
   ①断端陽性(癌が残っている状態)
   ②リンパ節転移陽性で、被膜外浸潤が陽性(リンパ節外にまで腫瘍が浸潤)
   ③浸潤形態が悪い場合。
   
   今回は上記のいずれにも当てはまらない。
   以上の理由から、今回の癌に対する治療は、切除(手術)のみで完了とする。


   もちろん進行癌であり、今後再発・転移を来す可能性はある。
   しかし追加治療をすることで生存率の上乗せをするデータはない。
   追加治療自体に確実に副作用がある。※evidennce(根拠)のない治療はしない


   厳重経過観察を行い、再発・転移が出たら治療を行う予定とする。
   今はまず、創部の安定を待つ。



自分の中では(先生方も確信していた)、
追加治療は確実に必要であろうという諦めと既定事実があった。
それだけに担当医H先生から説明があったとき、
うれしくて目頭が熱くなった。
生き長ら得る可能性が高まったと。



だだし、進行癌。
ただし、厳重経過観察中。


生かされていることに感謝し
現状に不満を抱かぬこと。
大胆に
そして
細心に。


あれこれ悩むのは1日30分以内!



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