祝杯 : 340
6月2日(金) 晴 退院して649日 / 手術から731日
夜半から雷鳴が轟き、
一時的に強い雨が夜中に降ったようだが、
今日は
昨日の少し蒸す真夏日がうそのように風が涼しい。
ここ数回、
1度目、2度目の手術後のことを書いているが、
その頃はある確信に近いものがあった。
たとえ手術でがんをうまく取り除けても、
その後抗がん剤や放射線などの
追加治療は必須なんだろうなと。
また自身のがんの進み具合からも、
再発転移はかなりの高確率で免れないであろうとも。
それはがんセンターの医師が、
初見の段階からそう思っていたし、
手術がうまくいった後も
取り去った組織の病理検査の結果が出るまでは
そう予想していたことだ。
だが、
いい意味で大方の予想が外れた。
患部にできたがんそのものは
Stage Ⅳと判定を受けた長辺7センチにも及ぶ非常に大きなものだったが、
一方でその性質は
リンパにさえ影響していない、
浸潤しにくいおとなしい性質のがん細胞であったのだ。
故に、昨日
Dangerous Zone と言われる術後2年を、
何事もなく経過することができた。
ああ、
この幸運を
だれに
どう感謝すればよいのだろう。
だから
今夜は、
祝杯を挙げに
外へ繰り出すのだ。