tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

八度目の徒名草 : 1047

4月6日(木)曇時々小雨 退院して2804日 / 手術から2886日


桜は哀しくも散り際がいい。
はらはらと舞い散る姿に、短い命のその儚さが際立つ。



桜のいにしえからの異称に、
「徒名草」もしくは「仇名草」というのがあるが、
なんと大和心を揺さぶる言葉だろう。


今がまさに、
「桜吹雪」に「花筏」の頃だ。


桜の頃の変わりやすくすっきりと晴れない様子を「花曇」
そして急に冷え込むのを「花冷え」
花びらを散らしてしまう雨や水に流れていく様は「桜流し」
やがて時が経ち散り残ったものを「残花」と。


更には花見で疲れることは「花疲れ」とも。


桜にまつわる風情ある言葉は、
枚挙にいとまが無い。


全国的に荒れ模様の天候。
どうやら今日明日で桜流しとなりそうだ。



大病を得てのち、八度目の徒名草。
あの時、これが今生最後の桜かと、
病院への道中、大きな桜の木の下に車を止め、
しばしぼんやりと眺めたことなども、
今となっては、
薄桃色に霞む忘れられぬ光景。


  

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