9年目 : 1068
4月24日(水)曇 退院して3144日 / 手術から3226日
今日、退院してから47回目のがんセンター通院日。
今日も行きの下道約50km、1時間10分の車中は、
これまで通り、験担ぎではないけれど「グレゴリオ聖歌」が厳かに流れる。
血液検査、上部内視鏡、頸部~胸部造影CTといった検査後、
歯科と頭頸科の診察。
午前8時過ぎに到着し、
会計を終えたのが14時半。
検査のため朝昼抜きの体にはややこたえたが、
検査、診察結果にまったく問題なく、
疲れも吹っ飛ぶというものだ。
それと、検査結果と同じくらい嬉しかったことがあった。
9年前の退院以来、
入院時にお世話になった先生方が次々と異動され、
通院の度にほんとうに心細くさみしい思いをしていたのだけれど、
今日の頭頸科の担当医が、
入院時にお世話になった女医で、これからも自分の担当になるとのこと。
開口一番、お茶目に「出戻ってきました」と。
9年も前の one of them である自分のことをとても覚えていてくれ、
診察も冗談が飛び交う和やかで明るいものとなった。
9年経ってもまた半年後の10月に、
胸部X線やエコー、そしてMRIなど諸検査がある。
しかしあと1年なんともなく10年無事生き延びれば、
長かった経過観察もようやく無罪放免となるだろうか。
経過観察が終われば、
がん罹患者も、新たな保険に入れるのかな。