染み入る3拍子 : 711
9月15日(土)晴後曇 退院して1121日 / 手術から1203日
ここ最近、
「ふるさと」ばかり弾いている。
もうこれしか弾いていない。
ほかの曲を忘れてしまいそうだ。
だが、
「弾ける」ということと「聴かせられる」というのとでは、
まったく別の次元の問題だ。
そういう意味では、
残念ながらまだまだ弾き足りていない。
この曲に関する逸話で、
日本語も曲も知らないアラスカ先住民が
現地で活動していた日本人写真家の追悼行事で初めて『故郷』を聴いて、
涙を流したというのだ。
賛美歌ゆずりとも言われるゆったりした3拍子の美しい旋律は、
国境を越えて人々の心に染み入ったということだな。
こころざしをはたして
いつの日にか帰らん
山はあおき故郷
水は清き故郷
志は一生果たすことなく終わりそうだが、
せめて人の心に多少なりとも響くような演奏をしたいもんだな。