初春に願う : 773
1月13日(日)晴 退院して1241日 / 手術から1323日
とうに松の内が明けているというのに、
昨日遅ればせながら、小雨に濡れながら初詣へ行ってきた。
自宅から国道を走ること30分ほどのところにある初詣としては初めての神社。
本殿へと長く続く濡れた石畳の上に、
ちらほらと朽ちかけたもみじの赤い葉が散っている。
誰に出会うこともなく参拝を終える。
境内を出て立ち止まる。
冷たいものが舞い落ちてくる空を見上げ、
ふぅ~、っと深いため息をひとつつく。
神様にお願いしたことはふたつ。
それは家内安全と健康。
結局はそれしかないのだね。
お願いすることは。
今日夕方テレビのニュースで、女優、市原悦子さんの訃報を知る。
高校生くらいから大人になっても慣れ親しんでいた、「まんが日本昔ばなし」での
淡々として味わいに満ちたあのナレーションは忘れない。
彼女は自身の著書の中で
「人生さびしいのは当たり前。
でも、すがすがしく生きたい」と。
そんな生き方もあるのだと思わず考えさせられる言葉だ。
ぜひとも自分もそんな風に生きてみたい。
ご冥福をお祈り致します。