報われる : 310
4月25日(火)晴後曇 退院して611日 / 手術から693日
仕事で外に出る用事があって
道を歩いていたら、
対向してきて通り過ぎた車が急に止まり、
後ろから私の名を呼ぶ女性の声。
車から降りて
私の元へ走り寄って来てくれたのは、
以前の職場の用務員さん。
本当によく働いていただいた。
最後に会ったのは
私がまだ表向きは健康そうに働いていたときだから、
もう3年以上も前になるか、、、。
近づいてきて私の顔を見るなり、
大粒の涙を流しながら
「よかった」「本当によかった」と繰り返す。
「お会いしたかった」とも。
そんな彼女を見ていると、
思わずこちらまで目頭が熱くなった。
私がここまで回復したことを
そこまでして喜んでくれる人がいる。
道行く人が大勢いる往来で、
他を気にすることもせずに涙してくれる人がいる。
感謝。
生きていてよかったと
心から思える瞬間だった。
心身共につらかった
あの闘病の日々が無駄ではなかったのだと、、、。
がんという病は
奪い去るものも数多いが、
その一方で
大きな贈り物を与えてくれることも時としてあるのだ。
Cancer gift
これからも
それを糧にがんばる。