一気に話は昨年のことへ : 5
2014年の秋頃
なにしろ13年前のことから書き起こしているので、
なかなか話が前へ進みません。
こんなぐだぐだの話をわざわざ読んでくださっている方々の、
舌打ちがそろそろ聞こえてきそうです。
そこで、舌の状態に大きな変化が出始めた昨年の9月あたりへ、
一気に話をもっていこうと思います。
12年もの間、痛みや出血もなく一見おとなしい状態でしたが、
ただ今思えば、気づかないような遅さで、
白い部分は本当にゆっくりとその面積を大きくし、固さも増してきていたのです。
その12年という長い年月をかけて、
白板症は確実に癌へと姿を変える準備をしていたのだと思います。
そんな楽天的なのにも程があるこの私が、
毎日気持ちがふさぐほど、舌のことを真剣に心配し始めたのは、
昨年のまだ残暑厳しい9月末のことでした。
白板症の部分がいつしか盛り上がってきて、
食事のときに食べ物があたったりすると、痛みを感じるようになってきたのです。
顔をしかめるほどではないのですが、
それでも食事のたびに痛むのですから、かなりのストレスとなりました。
そして、会話をしていても何かのはずみで歯が接触したりなどしたときにも、
軽い痛みを感じ始めていました。
そのような状況で、
仕事をしていても、
大好きな酒を飲んでいても、
ギターを弾いているときも、
そして愛犬に癒やされているときでさえも、
常に舌のことが頭から離れなくなってしまいました。
誰に相談するでもなく、
思いっきりの楽天家はいつの間にか思いっきりの臆病者となって、
ひとり怯えていたのでした。
で、そこでついに病院へ行ったのか?
それでも行かなかったのです。