tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

変な方から : 674

7月28日(土)花曇り  退院して1071日 / 手術から1153日


今日は終日曇りがちで
連日の暴力的な暑さはなかった。


台風12号が、
これまでの記憶にないような変な進路をとって接近しつつある。
被災地の皆さんに
もうこれ以上の苦しみを与えることになりませんように。


                



向日葵たちも
あまりの暑さにしおれ気味で元気がない。


明日は台風接近できっと1日中雨。
わざわざお休みの日に来なくていいのに。
気分転換に、
響きが悪くなったギターの弦でも張り替えようかな。
前回いつ交換したのか覚えてない。




とりあえず今夜は
命の水、焼酎なんぞを \(^O^)/

ワンセット : 673

7月27日(金)晴  退院して1070日 / 手術から1152日


今でこそその量はかなり減ったが、
若いときからけっこうな読書好きだった。
敬愛する椎名誠さんの著作だけでも、少なくとも170冊はあるだろう。



今まで読んだ中で、
その冒頭部分に囚われていつまでも忘れられないものがいくつかある。
その中でも特に印象深いのが、


「木曽路はすべて山の中である。
 あるところは岨(ソバ)づたいに行く崖の道でり、
 あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、
 あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。
 一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。」


島崎藤村の『夜明け前』の冒頭部分 だ。


特に最初の「木曽路はすべて山の中である」の部分はどうだ。



初めて読んだのは高校生の時だった。
大学生の時には『夜明け前』の文庫本を携えて、
親友3人とその舞台となった中山道、馬龍に投宿したことも
今では懐かしい遙か昔の想い出だ。
そしてそのうちのひとりは
その約10年後にまったくの突然に若くして逝ってしまった。



日本アルプスを深く刻みながら南に流れる木曽川流域の情景と
夜明け前の冒頭部分。
自分の中では絶対的なワンセットとして切り離せないでいる。


そのイメージはこれからもずっと続くのだろうな。

今も忘れない : 672

7月26日(木)晴  退院して1069日 / 手術から1151日


3年前の今日、
その2日前に行った嚥下検査の結果に気をよくして、
病院のローソンでこっそり
“サクランボ佐藤錦&カルピス” を買い、
こそこそ隠しながら病室に戻り、
そしてはらはらドキドキしながら飲もうとした。


嚥下検査の結果がよかったとはいえ、
まだ口からの飲食は始まっていないし許可も出ていない。



2ヶ月ぶりの口からの飲み物。
最初口に入れることさえ怖かったが、
意を決してほんの少しだけ口にふくむ。



そのときの感動は今も忘れない。


味が感じられた!


べろのほとんどをチョッキンしてるから、
味覚についてはほとんどあきらめていた。


それが薄味ながらも十分味がしたとですよ!!


3分の1くらいしか飲めなかったけれど、
サクランボ佐藤錦&カルピス・・・
甘酸っぱい想い出の味。