tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

店を予約するということ : 529

1月15日(月)   晴時々曇 退院して877日 / 手術から959日


先日、
3月中旬に予定している職場のちょっと豪華な酒宴の席の予約を
この自分が取った。


そりゃ、根っからの酒好きだからいろんな店を知っている。
そして店探しは独自の嗅覚が働いて昔から得意で
よく任されてもいた。


まあ、そんな過去の栄光?はさておいて
何が言いたいのかというと、
この舌ほぼ全摘の人間が、
不自由な喋りながらも自ら電話してお店の予約をしたということだ。



術後2年と7ヶ月。
電話をかけるという健常者にとってはごく普通のことが
ようやく大きなストレスなくできるようになってきた。


術後半年位までは
電話をするなんてことは到底考えられなかった。
それどころか電話のベルが鳴ると、
ビクッとして耳を塞いでいたくらいだ。


そういやあ、
宅配便や来客があっても
居留守を使うようなつらい日々もありました、、、。



遅々たるものであるけれど、
おしゃべりと心の回復が
目に見えぬ速度で進んでいるのだと、
実感できた日。

玉砕 : 528

1月13日(金)   晴曇 退院して875日 / 手術から957日


今日も冷え込んだ。
身が切られるような寒さだ。



数日前くらいから、
カッターで深く切って縫った左手人差し指が
見た目はまだ少しグロいものの
何かのひょうしに固いものに当たっても、
顔をしかめるほどの痛みではなくなってきた。



そこで
「これはひょっとしていけるかも!」
と急いでギターを手に取り、
18番の「見上げてごらん 夜の星を」を弾き始めた。
が、
およそ最初の2小節目で玉砕。


まだ痛くて弾けたもんじゃない !(>o<)



負傷して縫ったのが12月2日。
ということは既に40日も経ってるのになあ、、、。



最初のタッチで、
確実に下手になっているのが分かった。


      


弾けないこともつらいが、
そのことより下手になっていくことがもっとつらい。

引き継がれる : 527

1月11日(木)   晴 退院して873日 / 手術から955日


猛烈に寒い。
昼過ぎには横殴りの雪が舞った。



最近若者の間でもアナログ音源、
特にレコードの人気が高まりつつあるということは知っていたが、、、。


この正月に帰省していた社会人1年目の息子が突然、
自分のレコードコレクションを見せてくれと言うのでそうすると、
みるみる目の色が変わって興奮し出し、
「全部くれ」と言う。


    

                     


プレミアがつくものもけっこうあって、何としても自分のものにしたいようだ。



で結局、
売ったりしないことを約束に思い切ってくれてやることにした。
ちょっとした断捨離とか終活のような心持ちだ。


 

            

               

                             


中学生から特に大学生の頃にかけてこつこつと買い集めた、
思い出がいっぱい詰まった宝物ともいうべきコレクションだ。


                                        


       

                  


本当に久しぶりに取りだして1枚1枚眺めていると、
それら音楽と結びつくいろんなことが思い出される。

      

  

         

  

  

  

  

                             

      

     


やると言ってしまってから惜しい気もしたが、
大切にしてきた我がコレクションを
一人息子が引き継いでくれるのだという風に考えれば、
それはそれでよかったのかもしれないなと、
今は自身を無理やり納得させるためにもそう思うことにした。


         

   

  

 

こんなのも持っていたとすべて写真として残そうと思ったが、
あまりに多いのでやめた。


それで
特にお気に入りだったやつだけでもとブログに載せてみた。
それにしても
ああ、
なつかしすぎて、、、。