しみじみと : 991
6月4日 (金) 雨後曇 退院して2116日 / 手術から2198日
近所の田んぼでは既に水が張られ、
田植えの日も近い。
しとしとと降り続く長雨。
時折田んぼを吹き渡る湿気をまとった風に
苗が揺れ、水面にさざ波が立つ。
着始めたばかりの夏の装いでは、肌寒さを覚える。
遠く雷鳴。
慈雨。
万物を潤し育てる命の源だ。
この時期に目に映る風景が、いちばん好きだ。
田舎に生まれ育った者の
原風景ともいうべき景色。
庭の額紫陽花も、いつの間にか色づき始めた。
大好きなこの風情を
愛おしむかのごとく、しみじみと味わいたいと思う。