2月1日(土)曇後雨 退院して3427日 / 手術から3509日
雨がベランダを叩く音が聞こえ始めた。
しんしんと降る冬の雨は
寒さが心身にしみわたるようで。
5ヶ月ぶりの投稿。
今年の5月でようやく術後10年を迎えることになる。
6年目くらいからがんセンターでの検診が半年ごととなっているが、
もし5月の検診で異常なければ、もう無罪放免となるのだろうか。
これから先他のがんも心配になってくるお年頃だし、
この悲喜こもごもを味わい尽くした思い出深い場所とさよならするのは
とってもさびしくもある。
森永卓郎さんが亡くなった。
病を押して執筆を続け、亡くなる前日にラジオに出演するなど、
自らの思いを最後まで発信し続けた。
「これを言わずに死ねるか」と、
死ぬことよりも、世の中に発信しないことを恐れたその使命感と剛胆さ。
まさに死さえ超越した生き方にただただ驚嘆するほかない。
ところで昨夜は、
今も敬愛してやまない先輩の3回目の追悼飲み会。
先輩のために大好きだったウィスキーのロックも注文し、
思い出話も肴にいっしょに楽しい時を過ごした。
その先輩もまた剛胆であった。
だが苦しい死の間際にあっても、
声にならない声で「ありがとう」と
最後の散り際まで家族に優しく感謝の思いを伝えながら旅立たれたという。
情けないが今の私では、
森永さんや先輩のような逝き方はとうていできない。
お二人の生前の生き方そのものがそのまま
かっこよくて素敵な逝き方となったいうことなのだろう。
どう散るかはどう生きたかに依るとするならば、
さあ、我が終盤戦をどう生きていくか。
今夜も酒を喰らいながら考えてみる。