むかわり : 1057
10月30日(火)晴 退院して3007日 / 手術から3089日
日中はまだ暑い暑いと嘆いているうちに、
ようやく朝晩本格的に冷え込んできた。
今朝は8度台にまで下がった。
おお、さむい。
今日は敬愛してやまない先輩Tさんの一周忌だ。
1年前の今日昼下がり、
訃報の知らせが届いたときの驚きと悲しみの瞬間が甦る。
思えばこの1年、何かにつけて大きな喪失感を覚えながら過ごしてきた。
人なつこいあの笑顔と野太い声がしばしば思い出される。
豪快な鯨飲ぶりが忘れられない。
馴染みのスナックでママさんの腰に手を回し、
目を閉じて切々と “for you” を歌う姿が懐かしい。
不謹慎だが、とっくに鬼籍に入っている自身の親のことをそこまで思うことはない。
それほどまでにTさんは、今も私の中に鮮烈に生き続けている。
一周忌の別名に「むかわり」という言葉があることを知った。
語源や解釈にはいろいろあり、「身が代わる」から「むかわる」
そして「むかわり」となったとする説も。
とするならば、Tさんはどんなものに「身が代わって」
新しく誕生しているのだろう。
でも、生まれ変わっても、
やっぱりTさんはあのTさん以外にはとうてい考えられない。
きっとあのままに違いない。
褒められることなどほとんどなかった我が人生。
でも、あなたから「いい男だ」とよく言っていただいたこと。
とっても自信になりました。
そしてそのことを大切な思い出としてずっと携えていきます。
Tさん、
改めてありがとうございました。
何年後になるか分かりませんが、
ぜひまた飲りましょう!