発見すべき何か : 1063
1月24日(水)曇 退院して3093日 / 手術から3175日
目覚めてから何やら目映い気配に違和感を覚え、
カーテンを開けると一面の雪景色。
西風強く、瀬戸内海沿いの温暖なこの地域では珍しい寒々とした光景だ。
おかげで通常なら十数分の距離の歯医者へ行くのに、
40分もかかっちまった。
先週金曜は、一昨年の10月に亡くなった敬愛する先輩の追悼飲み会。
そしておとつい月曜は、愛知から帰省中の同級生との外吞み。
2月早々にも既に予定が入っている。
なんか酒ばかり喰らっているようだけれど、
楽しいから、それでいいのだ。
ただ、鯨飲すると睡魔に襲われるようになってきた。
悲しいけれど、そんなときに年齢相応に確実に衰えつつあることを実感してしまう。
2,3年前まではそんなことなかったのにな。
最近ある本の中で、次のような言葉に巡り合った。
「幸せや生きがいは、作りだすものであるよりも、
すでにあって発見すべき何か」だと。
そして求めているものとの出会いは、かねて予想したように現れるとは限らず、
むしろ、それを大きく裏切るようなかたちで人生を横切ることがある、とも。
自分のこれまでのつまらない人生を顧みても、
幸福を告げ知らせる経験は、歓喜のうちに現れるとは限らず、
悲痛をともなう出来事のなかでかえってその存在を際立せるのではないか。
たとえば自身の経験で言えば、
生きる希望さえ失いかけていたあの苦しい絶望の淵にあった闘病中にこそ、
幸せとは何かを告げる糸口が、
いくつも転がっていたように今は思えてならない。
予想を大きくはずれたかたちで人生を横切るであろう
「発見すべき何か」との出会いを求めて
これからも旅は続いてゆく。