ベスト3 : 605
晴れてるんだけど薄雲が空ぜんたいに広がり
スカッとしない。
庭木の葉がそよ風に揺らぐ。
あと半月余りで術後丸3年になろうとするが、
今でも折に触れ入院中のいろんなことが思い出される。
とくにうれしかったこと。
手術時の病理検査の結果
手術からひと月後
断端陰性で、
郭清されたリンパ節64個すべてにおいても、
予想されていた転移も認められなかった。
神経そのものへの浸潤は認められるが、
浸潤の形態が予想ほど強くないものであった。
以上のことなどから治療は外科的治療(手術)のみとし、
追加治療(放射線と抗がん剤)は行わずにすんだ。
口からの食事再開
手術から58日目
炊き立てのご飯とみそ汁、そして握りずし、、、。
夢にまで見ていた。
重湯ゼリーというとんでもなく不味いものから始まった食事は、
7分がゆ、3分がゆ、全粥、そして軟飯と
周囲も驚きの2日おきくらいの順調なステップアップを果たし、
2週間を過ぎたくらいにはすでに普通食を食べていた。
気管孔の閉鎖
手術から67日目
術中と術後の気道確保のため、
喉に穴を開ける必要があったのだが、なにしろ名前が「永久気管孔」
ひょっとして一生このまま?という不安と絶望感たるや、、、。
特に年配女性ののど元への容赦のない視線に頻繁に苛つくこともあった。
閉鎖されたとき、うれしくて会う看護師さんみんなに、
「ほら!」と自慢げに見せていたことがなつかしい。
レティナと呼ばれる樹脂製の器具を抜き
もうそれだけ。
数日後には自然閉鎖。
人の体とは不思議ですごいもんだねえ。
以上が入院中のうれしかったことベスト3かな。
まだまだうれしかったこといっぱいあった。
そういうことに反応する感性が上がってたな、病気して。
今はどうなんだろう。
もっと感謝の気持ちをもたないとなあ。
のど元過ぎれば、の反省ばかりの毎日。