小6女子と勝負! : 771
1月7日(月)晴 退院して1235日 / 手術から1317日
お医者さんや看護師さんから、「そんなに食べられてそして話せるのはすごい」
と入院中や退院してからもよく言われてきた。
実際のところ、術後3年半を経過した今では、
苦労はあるもののよっぽど堅い物以外食べられないものはない。
会話も、相手に受容的な気持ちさえあればほぼ通じる。
思い返してみると退院して半年ほどの間は、
食事のたびに脂汗流しイライラし、
食べること自体がしんどくて苦行そのものだった。
電話や宅急便には、出るのが嫌で居留守をつかったりもしていた。
話すことが必要な買い物なども避けていた。
そのような状態であったことを思い返してみるにつけても、
自分なりにそこそこ頑張って、よくも耐え忍んだものよと、
ちょっぴり感慨深い。
だがだが自分としちゃ、まだこんなもんでは終われんという気持ちがある。
食にしても会話にしても、
まだまだ改善進歩の余地はあるかと。
実際、医学的見地からすれば、現状が回復の限界レベルなのかもしれない。
だがそんなこと眼中に入れず、
「リハビリの常識を超えてやる」くらいのつもりで闇雲にやってきた結果として、
医療関係者も驚きの今がある。
だからしばらくは、一般に言われている常識や限界は気にせず、
感じられないほどの微々たる進歩を期待しながら歩を進めたい。
退院して自宅に戻り、
出迎えてくれた隣家の柴犬チョコの名を呼ぶものの、
「チョ」も「コ」も音が出せず、暗澹たる思いをしたことを思い出す。
だが、今は不明瞭ながらも呼べる。
食べる速さも、退院時は小学2年の食の細い女の子並だったはずだ。
だが今では、おそらく5年女子と対等に張り合えるだろう。
なんなら6年生女子と勝負してみてもいいくらいだ。
まあ、
そんなこんなでたいへんなんですから。
でもまあ、
老いて尚、伸びしろがあるということは嬉しいことかもしれん。