6度目の妖しの赤 : 954
9月22日 (火) 晴後曇 退院して1859日 / 手術から1941日
大気が澄み渡り、空が抜けるように高く
めっきり秋めいてきた。
朝晩は窓を閉め切らないと肌寒くてかなわない。
昨日は気温が日中で25度を下回り、下は16度台だと。
今年はあの大きな台風が過ぎ去った後、一気に秋が押し寄せてきた。
たわわに実った稲穂も頭がますます重たげだ。
彼岸花の妖しい赤も、今日明日が盛りか。
明日は退院してから37回目の診察。
採血 ー 胸部X線 ー 頸部MRI ー 甲状腺・唾液腺エコー
と検査があり、その後
頭頸科ー 歯科 ー 皮膚科
と診察が続く。
いつもならこれに形成外科が加わるのだけど、今回はなし。
普通大きな病院なら1日がかりの盛りだくさんだが、
当がんセンターは待ち時間があまりないのがありがたい。
順調にいけば正午までにはすべて終わるかもしれない。
5月末に、一応の区切りとして5年寛解を迎えられたのだけれど、
その後もそれ以前と同じく3ヶ月ごとの検診。
間隔が短い方が安心ではあるけれど、
そこは最終ステージまで至った癌。
まだ3ヶ月ごとに診る必要があるのだろう。
術後何年経とうとも、
大きな検査は嫌なものだ。
明日もいつものように、腹を括って7時過ぎに家を出る。
行きの下道の車中は当然、
グレゴリオ聖歌。
今となってはもう、お守りみたいなもの。