桜雨 : 985
4月4日 (日) 曇後雨 退院して2055日 / 手術から2137日
こうお休みごとに降られたんではやりきれない。
記憶が正しければ、確か3週連続の雨の日曜日だ。
ただでさえ儚くも散り急ぐ桜なのに。
桜雨、桜吹雪、桜流し、花筵、花筏、、、。
この薄桃の花にまつわる「桜言葉」は多い。
どれも優美で風雅。
すぐに散ってしまうその儚さから、
「徒名草」(あだなぐさ)などという呼び名もあったはずだ。
世の中に
たえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
と平安貴族は歌った。
まさにそうだと思う。
この薄桃の花は、その静々とした美しさと儚さ故に、
人心を惑わす妖しい不思議な力がある。
ああ、
「姥桜」なんて言葉もありましたなあ。
術後6年目の春。
今年も、運良く「花筏」を目にすることが出来た。
来春もきっと。