手術について : 16
2015年5月26日~27日
5月26日9時頃から始まり翌日の早朝にまで、
20時間にも及ぶ手術そのものは、
術中全身状態安定していたそうで、
先生や看護師さんたちには本当に申し訳ないけれど、
私にとっては本当に寝てるだけの、楽勝なものでした。
ただ、舌再建に移植した腹直筋皮弁の静脈側にやや血栓傾向があるために、
左足首近くから採取した血管で置換する必要があったので、
予定Maxの20時間かかったようです。
いちばん心配していた、がんの他部位への広がりは、
術中所見では心配ないだろうということで、
顔の形が変わる恐れのある下顎骨切除は免れました。
ただ、本当に詳しいがん細胞の広がりについては、
術中の摘出標本の病理検査の結果を待たないと確定できず、
それによって追加治療(抗癌剤・放射線)の有無が決まります。
検査結果は、3~4週間後になるとのこと。
あと、1220mlの出血があり、予定通り輸血をしたそうです。
ずっとあとになって先生や看護師さんから教えて貰ったのですが、
4月のセンター初診の時すでに、
病巣部の大きさ(長辺5cmほど)と頸部リンパ節の触診の感覚から、
他部位への転移は疑いないだろうと思われていたそうで、
先生方の視野には当初から、
抗癌剤も放射線治療も想定されていたとのこと。
ですので、術中所見の見える範囲とはいえ、
がんの広がりが見られなかったことは、
「嬉しい誤算」であったのです。
この頃よく生命線を眺めていました