tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

感謝の手 [161]

8月22日(月)晴    退院して365日 / 手術から447日


この前
あるテレビ番組を見るともなく見ていたら、
全盲の公立中学校の先生が出演されていました。


学校での勤務の様子や
生徒さんとの関わりの様子も流れていましたが、
一生懸命に自分なりに工夫して
取り組まれている姿に
心から頭が下がる思いがしました。


ですがそんなすばらしい先生も
ご病気で視力を失った当初は
目が見えない不安と恐怖から家族やモノに八つ当たりしたそうで、
お宅の壁に空いた沢山の穴が生々しく映し出されていました。


1人では何もできなくなってしまった自分に絶望し、
 引きこもりに。
幾度となく自殺を考えたそうです。


そしてそんな絶望の淵にあった先生の心の支えとなり
復職までの12年ものたいへんなリハビリを頑張らせた
ある言葉が紹介されました。
それは
「できないことを数えるのではなく、
         できることを数えよう」 


一昨年には
なんと
念願だった担任にも22年ぶりに復帰したそうです。


テレビも見れない、車も運転できない、本も読めないなど、
できないことばかり数えていた日々から、
リハビリを始めて、
点字で本が読めた
音声パソコンでメールが打てたと、
できることを喜んでいる自分がいたそうです。



先生のその言葉で、
忘れかけていた大事なことを思い出すことができました。
退院して1年になろうというこの頃、
ついつい不満だらけの
情けない自分になりかけていました。


  不満の手に
  どのように大きい恵みがのせられても
  小さく 小さく見えましょう


  感謝の手に
  どのように小さい恵みがのせられても
  大きく 大きく見えましょう


  目ではなく心が見るのです



上記の「のせる」という河野進さんの詩は
大病を得て後の
私の座右の銘ともいうべきものとなっています。


初心に返らねば



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