ああ、遠くへ来たもんだ [163]
8月24日(水)晴 退院して367日 / 手術から449日
昨年8月末に
4ヶ月にも及ぶ入院生活を終えて自宅に戻り、
お喋りの練習にと
15年ほど前に買った本を思いついて本棚から探し出したのが
この本、
齋藤孝さんの
「声に出して読みたい日本語」
ああ、なつかしい。
その中に
高校、大学生時分に愛読した
島崎藤村の詩がある。
『初恋』
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの、、、、
以下略
読書に溺れるような日々もありました。
藤村に心酔し、
「夜明け前」ゆかりの地、中仙道に旅し
馬籠宿に宿をとったのは
大学2年の夏休みだったか。
ああ、
思えば遠くへ来たもんだ