空しくて切なくて : 733
10月21日(日)晴 退院して1157日 / 手術から1239日
隣家の柴犬チョコがずっと吠えている。
うるさいとは思わないがどうしたのかと気になる。
見渡す限り雲一つない澄み切った秋の空。
だがそれが、逆にたいして根拠のないさみしさを増幅させる。
昔からの自分の悪い癖だ。
昨夜、知人のお父様の通夜に参列したこともきっと作用しているのだ。
読経に耳を傾けながら、いろいろな思いが交錯した。
自分くらいの歳になると親が健在であるほうが少なくて、
病気でなくても施設に入っていたりすることも多い。
父親は29年前に67で、
母親はおととし88で逝った。
おじおばと呼べる人も既にすべて鬼籍に入っている。
数少ないいとこの中でも
特に親しかった4つ上のいとこが逝ったときはつらかった。
長い短いの差はあるけれど、
人生の終焉は生きとし生けるものすべてに必ず訪れる。
仕方ないね、こればかりは。
日々カウントダウンされていくだけだと考えると、
空しくて切なくてやってられない。
大病して一度はあきらめかけたこの命。
感謝することを忘れずに、
明日こそは新しき何かがあると
微かな期待をしながら生きていけたらいいな。