tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

一生懸命にご飯食べて、、、: 782

2月3日(日)曇  退院して1262日 / 手術から1344日


先日の、俳優柄本明さんの最愛の奥様の「お別れの会」で
その思いあふれる喪主あいさつに、胸が熱くなった。



「毎日毎日、覚めない夢の中にいるようで。
 まだどこかにいるような感じがしています」


一昨年8月にがんが見つかっかったとき、すでにステージ4で、
「残念ですよね。64歳ですから。
 何とか寿命だったと考えようと思ったけれど、
 不条理な思いは否めません」


2人は毎朝、近くの喫茶店に行くのが日課だったそうで、
亡くなった翌日にも1人で喫茶店に行ったが、以降、足を運ぶことができなくなった。
「今は和枝ちゃんと行った喫茶店に行けないんですよ。
 何か思い出しちゃうから。
 いい人でした。正直にバカがつくぐらい、天然でいい人でした。
 いつも一緒にいました。
 こういうことになるとは思わなかったんで」



榎本さんの言葉一つ一つに、悲しさと寂しさが募る。



2人が喫茶店にいた時に
偶然通り掛かった写真家浅井慎平氏が撮ったという祭壇の遺影の、
はじけるような笑顔が
なおさら喪主の深い悲しみと対比される。


「何か泣けない感じもある。泣きますけど」
そして
「一生懸命にごはんを食べて、寝るようにしています」
の言葉に胸が詰まりそうになった。




死はまったく不条理なのだと、
榎本さんの悲しみに触れ改めて思う。

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