アドバンテージ : 802
3月29日(金)晴 退院して1316日 / 手術から1398日
ちえみさん、
退院されてすべてが順調な回復ぶりで、
日々明るく前向きに綴られるブログの内容に
感心したり考えさせられたりしている。
そして
彼女へのエールは、そのまま自分への励ましとなっている。
ちえみさんも自分と同じstage4。
だが、手術からほぼ1ヶ月で退院されたのには驚いた。
自分の場合は、手術から退院までに3ヶ月近くかかった。
切除範囲が大きかったために、
食べることのリハビリに時間を要したことがひとつ。
そしてもうひとつが大きな理由だが、
立て続けに2度の手術で喉の同じ箇所を切開したためか、
なかなか喉の骨にまで達する創部が閉じきらず、
医師たちもそのことにかなり苦労していたようだ。
おかげでその治療のために、
V.A.C.(バック:陰圧創傷治療)なる厄介なものまで体験する羽目になった。
舌の切除範囲と入院の期間については堀さんが羨ましいが、
ひとつだけ自分の方がとても運が良かったことがある。
それは、術前の医師の予想を大きく裏切って、
長辺7センチにも達する巨大な腫瘍でありながら
「リンパ節転移」していなかったことだ。
舌のほとんどを失って、
話すことにも、そして食べることにも、
とんでもないハンデを背負い込むことになったけれど、
「生き抜く」ということについていえば、
そのことは大きなアドバンテージであり、
そしてとんでもなく幸運なことなのだ。
そんなことを考えていると、
自分という人間は
案外「もっている」人なのかもしれん。