32回目の悲喜こもごもの場所へ : 842
7月3日(水)雨時々曇 退院して1412日 / 手術から1494日
令和初の診察は、
術後4年1ヶ月経過で退院して32回目。
やっぱり通院日は雨。
センターへ通う日の降水確率は8割5分以上。
不思議なもんだわ。
験担ぎではないけれど、行きの車中は今日もグレゴリオ聖歌。
頭頸科、形成外科ともに異常なし。
2度の長時間に及ぶ難しい手術を執刀していただいた形成外科のK先生に、
「おかげさまで4年が過ぎました」というと
「もうそんなになるんですねえ。もう大丈夫ですよ」とうれしいお言葉。
安堵の気持ちと同時に、術後の苦しかった情景がよみがえる。
K先生にお願いして、急遽皮膚科での診察を手配してもらう。
もうひと月以上も前から特に両腕の広範囲に、
じん麻疹様の症状が日に何度も出てかゆくて困っていた。
で診断は、「慢性じん麻疹」とのことで、
原因の特定は難しく、飲み薬の長期服用が必要とのこと。
内科的なものが原因であることはまずないと聞き、一安心した。
自分の考えでは、おそらく仕事のストレスが原因ではないかと、、、。
同僚に話せば、失笑を買いそうだが。
退院して4年になろうかというのに、
がんセンターへ来るたびに今でもすぐに目が行くのは、
4ヶ月も入院していた頭頸科のある7階。
7階通路の端のはめ殺しの大きなガラス窓から、
2つの季節が過ぎゆく変わり映えのしない景色を、
悲しい気持ちで飽くこともなく日に何度も眺めていたことを思い出す。
失ったものも大きいけれど、
健康でいられる今となっては、
悲喜こもごもの記憶あふれる懐かしの場所です。