懐かしのパタカラ : 887
11月9日(土)晴 退院して1541日 / 手術から1623日
先週来の冷え込みがやや温み、
日中、外でごぞごぞしていると少し汗ばむほどだった。
こんなんじゃ、葉っぱが色づくのが遅れやしないかと心配だ。
来週の土曜日は、小豆島の寒霞渓へ行くことに決めているのだ。
お腹の手術跡の軽い鈍痛とつっぱり感は、
どうやら少しましになってきたかもしれない。
12月末には頭頸科だけでなく形成・再生外科の診察もあるので、
そのときに先生にいろいろ聞いてみよう。
ところで、
今日本当に久しぶりにひまと懐かしさも手伝って、
口の中を滑らかにしたり、飲み込む力を強くする口腔体操、
『パタカラ』体操をやってみた。
パパパパパ・タタタタタ・カカカカカ・ラララララ
パタカラ・パタカラ・パタカラ・パタカラ
入院中リハビリ室でただ訳も分からずパタカラ・パタカラと、
リハビリの先生のあとについて繰り返していたことが今となっては懐かしい。
ただあの頃はまだ唾液をうまく飲み込めなくて発声すること自体が難しく、
それを思うとよくもまあここまで回復したものよと感慨深い。
舌がん手術で舌を失った者にとっての嚥下力は、
食べるヨロコビを味わえるかどうかに関わってくる重要な問題だ。
さらに、口からおいしくものを食べられることは、
充実した毎日を生きていくことにもつながっていく。
ハンデを背負っている分、
これからも心して
パタカラパタカラと声高らかに叫んでいきたい。