tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

入道雲 : 936

6月22日 (月) 曇後晴  退院して1767日 / 手術から1849日


梅雨の晴れ間。
山の上に覆いかぶさるようにモクモクと、あれは間違いなく入道雲。
そんなときは普通気温が上がりじめじめするものだが、
今日は湿度低くしのぎやすい。
大好きな夏が、またやってくる。



それにしても、
隣家の老齢のご婦人が見るテレビの音が、朝からずっと耳に突き刺さる。
落ち着いて読書もできやしない。
ここ数年次第にその音は大きくなりつつあり、
いつかはお願いしないといけないだろうな。



絶え間のない下品な大音量に朝から気分がささくれがちだったが、
何気なく手にした書籍の星野富弘さんの言葉を目にして
ふっと息が抜け気持ちが楽になった。


 人は身体が不自由になったとき、心で生きる。
 人は身体が動かなくなったとき、心で世界を見る。       
 心が身体のぶんまで生きるとき、心は言葉に魂を投影させる。
 だからその言葉は、いのちの響きを持つのだ。     


大病を得て後、
失ったものの大きさに愕然とし 茫然自失の日々があった。
だが不自由になった分、健常時に比べて、
ほんの少し心で生き、
ほんのわずかだけ心で世界を見られるようになったはずだった。


それが今はどうだ。
少し調子に乗ってはいないか。
発する言葉に、いのちの響きのかけらさえも、、、。


畳の上に寝転がり
真っ白なわき上がる入道雲を見上げながら
つらく苦しかった病院での日々などを思い返してみる。


  

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