小津作品は無理だった : 937
6月23日 (火) 晴 退院して1768日 / 手術から1850日
今でもたまに
入院中の記録を読み返すことがある。
実際には思い出したくもないくらいしんどいことが多かったが、
5年寛解を無事迎えられた今となっては、
苦しい思い出さえも懐かしい。
6月23日の記録から
・手術から3週間経つが、顔のむくみと口内の腫れひどし。
これでは人前には出られない。いつになったら元にもどるのだろう。
・10日以上続いた、1回1時間で1日に4回行っていた抗生物質の点滴、
血液検査の数値に改善見られるためやっと中止に。
留置針と点滴スタンドもなくなり、行動に制限なくなってとてもうれしい。
・小津安二郎監督の「東京物語」のDVDをパソコンで視聴し始めたが、
その映像と内容があまりにももの悲しく、途中でやめる。
今の自分の心身の状況では、小津作品は無理だ。
この頃は、
数日前から始まったリハビリ科の療法士による1日2回のマッサージが、
唯一安楽で待ち遠しい時間だった。
抗生剤の点滴注射を、
4回も失敗して先輩とバトンタッチしたかわいい看護師さん、
どうしてるだろうか。