部分点狙いで : 973
12月29日 (火) 曇時々晴 退院して1959日 / 手術から2041日
コロコロと頭の中で転がり続けている言葉がある。
ある本に書かれてあった言葉で、
新聞広告で何気なく目にした時から、ずっと囚われ続けている。
投じられた波紋がいつまでも収まらない。
その言葉とは
『選んだ道を自分で「正解」にする』
今春定年退職したのだけれど、
辞めることなく三十数年勤め上げたその選んだ道は、
決して「正解」などと言えるものではなかった。
自分的にはむしろ、「誤り」だったとさえ思える。
ただ、自分には向いてないなとため息つきながらも、
「この道より われを生かす道なし この道を歩く」
と事あるごとに実篤の言葉を念じながらやってきたことが思い出される。
それはある意味、諦観であったのかもしれないが、
同時に無意識のうちに
選んだ道を、無理矢理正解にしようとしていたのかもしれない。
過ぎたことをあれこれ考えても仕方がない。
生きていればこれからも大小様々な選択を迫られる。
パートの仕事も、趣味や遊びも、人との付き合いも、全て選択だ。
正解とまではいかなくても、せめて部分点くらいは稼ぎたい。
部分点狙いでできるだけ後悔の少ない終盤戦を過ごしたいと願っているが、
それは自分にはなかなか難しいことのようだ。