春なのに : 1016
3月27日(日)曇後晴 退院して2430 日 / 手術から2512日
何度かの寒の戻りを繰り返したのちの、
昨日の春の嵐はなかなかすさまじかった。
2階べランダの洗濯物干しが風にゴトゴトと揺らぐ音で
夜中に何回も目覚めたほどだ。
だが健気なことに、
そんなひどい状況にもかかわらず薄桃の可憐な花びらは、
何日か後のその絶頂の時に向けて散ることもなく耐え忍んだ。
儚くも逞しいものだ。
いくら齢を重ねても、
万人が好むこの季節をあまり好きになれない。
なんだかやる気がでなくて、
得体の知れない不安感が常に頭の片隅でちらつく。
寒いのだか暖かいのだか判然としない、
時に湿気を帯びたもわっとした空気感。
長年苦しんでいる花粉症。
繰り返される門出や別れ。
そしてプーが虹の橋へと旅立ったのも、
来月8日だ。
もう3年になるなんて、早いもんだな。
とにかくこの時期は気持ちがざわついて落ち着けない。
現役の頃のこの時期の気ぜわしさを、
ひょっとしたらいまだに引きずっているのかもしれない。
出来ることなら世間の人並みに、
希望あふれるこのまぶしい春爛漫を謳歌したいのだけれど。
運動など身体を動かすことが、
倦怠感や不安の軽減につながるとはよく言われることだが、
いっそのことジョギングとか
なにか運動でもしてみようかしらん。
いい歳して情けないが、
どうやらこの5月病に似た症状は、
この先ずっと続くような気がしてならない。
仕方ないな。
酒でも喰らうか。