なんにも変わっちゃいない : 861
8月19日(月)雨後曇 退院して1459日 / 手術から1541日
お盆に、
愛知と東京で働く友人が同時に帰省した。
この3人が集まるのはどれくらいぶりだろう。
多分15年以上も前のことだ。
本来ならもう一人いたはずなのに、
彼は30歳を少し超えたばかりのところで、いきなり逝ってしまった。
だから残った3人の記憶の中では、
彼は30歳を超えたばかりの若々しい青年のままで居続けている。
真夏の昼下がりの射すような日差しを浴びながら、
国道や彼の実家を見下ろす小高い丘の上にある彼の墓を、
3人で息を切らしながら訪れる。
線香を供えながら過ぎ去った30年を思う。
それぞれに、いろいろあった、、、。
夜は自分のお気に入りの居酒屋で酒を飲む。
みんなまだまだ酒は弱くなっていないのが心強い。
何気ない話の内容もそのレベルも、中学生時分となんにも変っちゃいない。
相変わらずアホだ。
愉快で愉快で、涙が出そうだ。
調子に乗って、2件目はすぐ近くのスナックへ。
日にちが替わるまで自分を除く2人は気分よく歌ってた。
聞けば店のマスターも自分らと同じ歳。
ますます盛り上がっちまったよ。
それにしても、
奴らの歌う曲はさすがに失笑してしまうくらい古いね。
会えば別れが つらいのと
泣いてすがった 思い出の
小雨そぼ降る 石畳
あなたと二人 濡れた街
ああ ここは長崎 中之島ブルースよ ♫
でも、懐かしくて気分よくて、
しみじみと染み入りまチタ。
今年、来年で3人とも定年を迎える。
それぞれこれから老境を迎えるわけだけれど、
少しは暇ができるんだから、こんな風に集まって昔みたいに馬鹿して遊ぼうよ。
海、山、川それに懐かしいところがいっぱいだ。
こっちに戻ってきたら、
そんな場所がほんのすぐそばでいっつも待ってるから。