tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

自己責任って? : 885

10月30日(水)晴時々曇  退院して1531日 / 手術から1613日


先日、職場の補助もあって脳ドックを受けに自宅近くの県立病院へ。


血圧測定、採血、検尿、心電図、更には脳ドックなのに眼科での診察まであった。
まあ、そこまではいい。
問題は最後のメインイベントである頭部MRIの前に行われた
頭部レントゲン撮影で発生した。


撮影後のレントゲン技師2人の様子がなにやら慌ただしい。
早口で困った風に話し合っている。
しばらくして私に、どういう手術をしたのかと聞いてくる。
そんなことは事前の問診票に書いたはずだがと、
レントゲン写真を見せてもらうと、
顎下から首一面に、無数といえるほどのホッチキスの針状のものが写っている。


そんなのがんセンターで見たことも聞いたこともなく、
我が体のことながら、ぞっとする画像だった。


その後、脳外科の担当医師の所に呼ばれていくと、
その医師から信じられない言葉を聞いた。
「この針状のものはたぶんチタンだから問題ないとは思うが、
 もし何かあっても責任は持てないので、MRIを受けるなら自己責任で」
と何度も自己責任という言葉を繰り返す。


はあ? なんだとぉ? 
医学とMRIに関する知識も何もない素人が
自己判断と自己責任でだと?


その通路まで聞こえる大きな声と無神経な言い方に腹が立ち、
腹立ち紛れの勢いで、自己責任で受けることを承諾する。
そしてさらに話は続く。
地下のMRI検査室に行き、技師と話し合う中でやはりそこでも、 
「何かあったときに私の責任にされても困る」
と医師と同じような信じられないことを言うではないか。
もう腹が立つやら面倒くさいやらで、
「医学の知識の無い者に、自己責任で、と言われても困る!」
とだけ反論して検査を受けることにした。


結局何事もなく約15分ほどのMRI検査は終了したのだが、
検査が終わってからも、そして今日になっても、
昨日の医師と技師(医者だった?)の放った「自己責任」という言葉が
頭の中でくるくると回り続けており、いまだに釈然としないでいる。


今になって思えば、がんセンターに問い合わせるということもできただろうに。
それくらいの連携も図ってくれないのか?


民間療法に頼ったり、無認可の薬を患者が勝手に飲んだりするのなら、
それはもう100%患者側の自己責任だ。
だが今回のようなケースでは、
「自己責任」という言葉はそぐわないと思う。


それとも、
そのことでいまだに腹立たしく思っている自分がおかしいのだろうか。


 

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